新刊速遞:宮紀子『モンゴル時代の「知」の東西』(上、下)
原標題:新刊速遞:宮紀子『モンゴル時代の「知」の東西』(上、下)
『モンゴル時代の「知」の東西』(上巻)
作者:宮紀子
刊行日:2018年
頁數:576頁
定価:9000円
目次
第Ⅰ部 日出づる処の資料より
第1章 対馬宗家舊蔵の元刊本 『事林広記』 について
1 はじめに
2 宗家の 『事林広記』
3 泰和律令と至元大典 —— 南北の 「知」 の統合
4 むすびにかえて
第2章 叡山文庫所蔵の 『事林広記』 寫本について
1 はじめに
2 比叡山延暦寺恵心院の 『事林広記』
3 衝撃の別集巻二 「官制類」
4 クビライ時代初期の官僚制
5 おわりに
附論1 陳元靚 『博聞録』 攷
附論2 新たなる 『事林広記』 版本の発見にむけて
第3章 江戸時代に出土した博多聖福寺の銀錠について
第4章 『卜筮元亀』 とその周辺
第Ⅱ部 大元ウルスの宗教政策
第5章 歴代カアンと正一教
——『龍虎山志』 の命令文より
1 はじめに ——『龍虎山志』 簡介
2 モンゴル朝廷と正一教
1) 世祖クビライ時代
2) 成宗テムル時代
3) 武宗カイシャン時代
4) 仁宗アユルバルワダ時代
3 命令文の體式
4 石の齢を越えて
第6章 庇護される孔子の末裔たち
—— 徽州文書にのこる衍聖公の命令書
1 はじめに
2 孔端朝とその後裔
3 衍聖公の命令書
4 むすびにかえて
第7章 地方神の加封と祭祀 ——『新安忠烈廟神紀実』 より
1 はじめに
2 『新安忠烈廟神紀実』 簡介
3 至元二十五年の道仏闘爭
1) 楊璉真珈の発給文書二件
2) 解 説
4 加封申請への道
1) 徽州路総管府の保管文書四件
2) 解 説
5 おわりに
第Ⅲ部 ケシクからみた大元ウルス史
第8章 バウルチたちの勧農政策
——『農桑輯要』 の出版をめぐって
1 はじめに
2 クビライ時代の勧農政策
1) ヴェールを脫いだ高麗版 『農桑輯要』
2) 大司農司の設立
3)『農桑輯要』 の編纂
4) 大司農司の浮沈
5) 東西文化の交流
6) ボロトが去って
3 成宗テムル以降の勧農政策
1) 江南開発の中で
2) 王禎と 『農書』
3) 元刊大字本 『農桑輯要』 とその咨文
4) 苗好謙と 『栽桑図説』
5) 魯明善と 『農桑撮要』 の出版
6) 見直されるべき泰定帝イスン?テムルの治世
7) 度重なる政変の中で
8) 二世、三世の大司農司
4 むすびにかえて ——『事林広記』 が語ること
第9章 ブラルグチ再考
—— カネとちからの闘爭史
1 はじめに
2 建前の世界のブラルグチ
3 ブラルグチの実態
1) 不蘭奚と闌遺
2) 路?府?州?県における遺失物管理
3) 権力闘爭のなかで
4) ブラルグチたちの橫暴
4 おわりに
第10章 モンゴル?バクシとビチクチたち
1 はるかなる匈奴の記憶
2 モンゴル命令文の世界
3 『書記規範』 の任命書
『モンゴル時代の「知」の東西』(下巻)
作者:宮紀子
刊行日:2018年
頁數:600頁
定価:9000円
目次
第Ⅳ部 ユーラシア東西の文化交流
第11章 移剌楚才 『西遊録』 とその周辺
1 胡亂な旅行記
2 疑惑の出版
3 『西遊録』、日の目を見る
4 誰もがめざす鉄門関
5 楚才の見聞
6 鎌倉幕府の參考書
第12章 フレグ大王と中國學
—— 常徳の旅行記より
1 「世界史」 の目撃者
2 背負い込んだタブー
3 モンケの大構想
4 いざ、西へ
5 新たなる資料の出現
附論 マラーガ司天台と 『イル?カン天文表』 について
第13章 モンゴル王族と漢児キタイの技術主義集団
1 はじめに —— クビライ軍の診療カルテより
2 羅天益と史天沢の幕僚たち
3 尊ばれる醫卜
4 多芸多才たれ —— 序文からみえてくる技術主義
5 金朝の閉鎖性
6 モンゴル王族と全真教
7 イスラーム科學との接點 —— ソルコクタニの庇護
8 もうひとつの接點 —— ヤラワチ父子の貢獻
9 おわりに
第14章 『元典章』 が語るフレグ?ウルスの重大事変
1 はじめに
2 世祖クビライの聖旨訳註
1) チンギス?カンの扎撒ジャサク
2) ターラービーの叛亂
3) サイフゥッディーン達の誅殺
4) パルヴァーナの陰謀
5) めぐりあう東西文獻
3 クビライとフレグ?ウルス
4 『集史』 が語る後日談
第15章 ユーラシア東西における度量衡統一の試み
1 はじめに
2 大元ウルスの文書二件
3 『集史』 にのこるガザンの令旨
第16章 ジャライル朝の金寶令旨より
1 はじめに
2 書誌について
3 文書校訂と訳
4 語 釈
第Ⅴ部 ラシードゥッディーンの翻訳事業
第17章 ラシードゥッディーンが語る南宋接収
1 『集史』 第二部 「中國史」 の種本
2 ラシードゥッディーンと 「中國史」
3 「南宋?東南アジア遠征」 の記事
4 ガザン政権が語りたかったこと
5 日本にのこる資料との連動
第18章 ラシードゥッディーンの農書に見える中國情報
1 はじめに
2 モンゴル軍の兵糧
3 桑の栽培 ——「樹木の諸事情の知識について」 より
4 茶の栽培 ——「印土と震旦の樹木」 より
5 芳香剤と香辛料
第19章 Tanksūq nāmah の 『脈訣』 原本を尋ねて
—— モンゴル時代の書物の旅
1 はじめに
2 室町時代の資料にのこる 『晞范脈訣』
3 『晞范脈訣』 の挿絵と佚文
4 こんごに向けて
第20章 Tanksūq nāmah の 「序文」 抄訳
1 はじめに
2 日本語訳と註
あとがき
初出一覧
図表一覧
人名索引
図書索引
事項?術語索引
出自:http://www.unp.or.jp/ISBN/ISBN978-4-8158-0900-3.html
http://www.unp.or.jp/ISBN/ISBN978-4-8158-0901-0.html
※猜忌的同盟者:朝鮮王朝與明東江鎮交涉史考論(1621—1637)
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