《小偷家族》樹木希林：我們都是讓導演失望的演員

天下 06-10

先日行われた第71回カンヌ國際映畫祭で最高賞であるパルムドールに輝いた映畫『萬引き家族』。本作で、圧倒的な存在感を示し、メガホンをとった是枝裕和監督が絶大なる信頼を寄せている女優が樹木希林だ。女優人生50年を超える大ベテランにして日本映畫界の寶ともいえる存在だが、樹木は「地位や名譽なんて面倒くさい」と一蹴する。

前些日子舉辦的第71屆戛納國際電影節中獲得最高獎金棕櫚獎的電影《小偷家族》。在這部作品中有一位展現出壓倒性存在感，也是是枝裕和導演無比信任的女演員：樹木希林。她作為女演員的資歷已經超過50年，作為資深女演員可以稱得上是日本電影界的瑰寶，而事實上樹木坦言「地位和名譽都是麻煩的東西」。

2008年公開の『歩いても歩いても』で是枝監督とタッグを組んだとき、樹木は60代半ばに差し掛かっていた。そこから是枝作品には立て続けに出演しているが、その他にも、河瀬直美監督や原田眞人監督、沖田秀一監督など、作家性の強い監督作品に出演している。

從2008年上映的《步履不停》開始和是枝導演合作，正是樹木60代後半的時候。在這之後她便一直出演是枝的作品，期間也在河瀨直美導演、原田真人導演、衝天秀一導演等作家性很強的導演的作品中出演。

芸人なんていうものは、スッと消えていったほうが良い

藝人這種存在還是一下子消失比較好

是枝監督の『歩いても歩いても』で數々の賞を受賞すると、その後も原田監督作品の『わが母の記』、河瀬監督作品の『あん』などが、多くの映畫賞で高い評価を受けた。

是枝導演的《步履不停》斬獲眾多獎項之後，原田導演的《我的母親手記》、河瀨導演的《澄沙之味》等作品也在不少電影節中備受好評。

「トロフィも置き場所がないぐらいもらっちゃって、世間的にはいいのかもしれませんが、芸人なんていうものは、スッと消えていったほうが良いんじゃないかなと思っているんです。自分のなにかを殘そうなんていうのは、面倒くさいものなのよ」

「獎盃多到沒地方放，這對很多人來說可能是件好事，但我覺得藝人這種存在是一下子消失比較好。想要留下關於自己的什麼東西這種想法我覺得是很麻煩的。」

こうした考えは芸能の世界に入ってから一貫しているようで「地位とか名譽とかを得ようという気持ちはありませんでした。どうせなら名譽より実のほうがいいですよ」と語ると「昔、郷ひろみちゃんと一緒にユニットを組んだとき、賞をいただいたのですが、私は『賞狀とかトロフィはいりません。副賞だけでいいですから』っていったぐらい」と大笑いする。

這種想法自她進入演藝圈之後就一直有，還笑稱：「我沒想過得到什麼地位或者名譽。硬要說的話比起名譽還是想要實實在在的東西。過去和鄉裕美一起活動的時候也獲過獎，我那時候甚至說『我不要獎狀或者獎盃，所以只給我獎品就可以了』。」

日本映畫界の役者の層が薄い

日本電影界的演員層次很單一

ことあるごとに「早く私の代わりの人が來てほしい。いつでも席を空けているから」と発言している樹木。しかし、出演オファーは絶え間なく続いており、作品は途切れることがない。やはり唯一無二の存在なのだろう。

過去樹木就說過：「想要快點找一個能代替我的人。我的位置隨時空給她」。然而，還是不斷會收到出演邀請，不斷出演作品。果然她是個獨一無二的存在。

しかし本人は「そんなことはありません」と言う。さらに「監督は気の毒よね。日本映畫界の役者の層が薄いから。幅もないし……」とつぶやく。

不過本人卻說「並不是」，還說「導演很可憐。日本電影圈裡演員的層次很單一。戲路也不寬......」。

真意を問うと「近代劇の監督はいつも絶望していると思う。山田洋次監督が以前、タレント名鑑を見て『あきらめ表』だと言っているのを覚えています。そういう思いをさせているのは私たち俳優。いま、いろいろな監督が『こういうものが撮りたい』という表現に挑んでいるのに、役者の層が追いついていかない」と現狀を嘆く。

進一步詢問本意後，樹木感嘆現狀：「近代劇的導演們一直都很絕望。我記得山田洋次導演以前看著藝人名鑒，說這是『讓人放棄的名單』。讓導演產生這種想法的正是我們演員。如今，很多導演在不斷進行挑戰『想要拍出這樣的作品』，但演員方面卻沒有跟上。」

続けて「人數はいるのですが、みな同じで個性がない。舞台挨拶などでも、みんなヘアメイクとスタイリスト連れて同じようなことをしている。そういう風なことをして、人間が描けるのかなと思うんです。役者として、人物を演じるというのはとにかく、普通の生活をしなければいけないと思うんですよ」と持論を展開する。

進而她還說道：「雖然人數很多，但大家千篇一律毫無個性。電影見面會的時候也是，大家帶著化妝師和服裝師，都在做著髮型打扮著自己。這麼做，真的能演繹出人性嗎。作為演員，要演繹人物自不用多說，但我覺得過好普通的生活也是必不可少的。」

私も監督を失望させている「あきらめ表」の一人

我也是讓導演失望的「讓人放棄的名單」中的一人

その意味で言えば、『萬引き家族』で樹木は、入れ歯を外し、髪をボサボサにし、ある意味で「気味の悪さ」を體現している。

從這樣的意義上來說，《小偷家族》中的樹木，拿下假牙，弄亂頭髮，某種意義上說表現出了「蓬頭垢面」讓人不適的人物形象。

「老人の気持ち悪さみたいなものを、知らない若者が多いんだと思う。人間は年をとると崩れていくんだよというのは、私は経験をしていたから、表現したいなという思いがあったんです」

「很多年輕人都不知道老人的邋遢之處。我是體驗到人就是會在上了年紀之後不斷走下坡路的，所以想要在屏幕前表現出這一點來。」

本作での役柄を見ていると、本人は「そんなことはない」と否定するが、やはりその存在感は日本映畫界にとっては絶対的なものに感じられる。しかし、やはり「先ほど申し上げましたが、私も監督を失望させている「あきらめ表」の一人なんです」と自己評価は低い。

看到她在這部作品中的表現後，本人雖然否定「並非如此」，但她可以說在日本電影界中有著絕對性的存在感。但樹木對自己的評價依舊很低，稱「剛剛也說過了，我也是讓導演失望的「讓人放棄的名單」中的一人」。

では、どうしたらこうした狀況を打開できるのか——。

那麼，如何才能打破現狀呢——。

「自分自身を広げるしか方法はないんですよ」と靜かにつぶやくと「私はもうこんな年で先がないですからあきらめていますが、もう少し若ければ、プロダクションでももう一度立ち上げてやるべきだったかなとは思います。でももうそんな能力はないですからね」と自嘲気味に笑う。

「除了擴展自身之外別無他法」，樹木靜靜低語，並有些自嘲地笑稱：「我已經這把年紀沒什麼未來了所以就放棄了，但如果再年輕一點，我想我也會重新塑造我自己的。但如今我已經沒有那個能力了。」

樹木は作品ごとに「もうこれが最後でいい」と話しているが、それでも、本作でみせた芝居は、多くの俳優の指針となるだろうし、圧倒的な存在感を示している。まだまだ日本の映畫界での活躍を期待してしまう。

樹木每次都會說「這是我最後一部作品了」，但即使如此，她在這部作品中的演技也將成為眾多演員心中的指南針，展現著壓倒性的存在感。我們還可以期待她在日本電影圈中的活躍身影。

「そんな期待されても困りますよ。いくつだと思っているんですか」と突き放したようにつぶやくが「まあ、ご縁があればね」と笑顔で語ってくれた。

面對我們的期待，樹木故作生氣地說：「大家這麼期待的話，我可是很困擾的。你以為我多少歲了。」但轉臉又笑著說：「不過，如果有緣的話就再見吧」。

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