日本現代詩：彩色的和紙

彩色的和紙

西條八十原作 鍾放翻譯

那時

我還在象牙塔

《假面》誕生

伴著墨香

我登門求教

田村俊子

家住日暮里

如日中天的

人氣女作家

我約稿

她送客

我們並肩走過

上野

花謝葉茂

春去夏來

田村俊子

膚如凝脂

亭亭玉立的美人

笑著問我

「購些和紙可好？」

走下小山坡

快步往仲町

左邊的紙店

少女般興奮

她的臉一如

多彩的和紙

每到櫻花爛漫時

總想起仲町

昏暗的小店

逝去的年華

俊子和愛人

比翼齊飛

遠赴新大陸

回來後——

孤鳥盤桓

戰雲密布的上海

孑然一身的她

沒了消息

年年歲歲花相似

歲歲年年人不同

譯後記：敘事詩真難翻譯。好好學習古代敘事詩，汲取傳統文化的營養。田村俊子死於上海，不必過分解讀。

千代紙

そのころ、ぼくはまだ大學生で、

「仮面」といふ同人雑誌を出してゐた、

田村俊子は、日の出の勢ひの人気作家だった。

日暮里の彼女の家へ

寄稿を頼みに行つた帰途、

俊子はぼくを送りながら、上野公園を散歩した。

梢の花が葉桜に移ろふとするころ、

俊子は色白で豊艶な長身の美人だつた。

「わたし、ちょつと千代紙買ふわ、つきあつて」

山を下りると、彼女は仲町へはひつて行つた、

左側に小さな紙屋があつた、

そこで、少女のやうに嬉々として、多彩の和紙を選んでゐた彼女。

桜どきになると想ひだす

あの池の畔の狹いほの暗い仲町。

俊子は、その後、愛人の鈴木悅と永くアメリカに住み、

帰國すると間もなく戦雲の上海で

孤獨な行路病者として死んだ。

年々歳々花相似たり、年々歳々人同じからず、

噫。